絵本は子どもの世界をどんどんと広げてくれるお手伝いをしてくれます。
大人のあなた、少し世界を広げて見ませんか。
この部屋では、
今まで絵本に興味がなかった、
絵本は小さな子のものだから手に取りにくかった、
そんなあなたに読んでほしい絵本を5冊ずつ紹介します。
じっくり、ゆっくり、絵を楽しみながら、
ひとつひとつの言葉からイメージを膨らませて、
大きな大きな世界を創ってください。
ここでは本のイメージは掲載しません。
私が感じるままの内容をお伝えしますので、
「読んでみたい!」と思われた方は手に取ってみてください。
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あなたに読んでほしい絵本 5冊 Part3
第3回目のターゲットは
はらはらドキドキしたい方
第3回目は、次の5冊を紹介します。
「時間をまきもどせ!」
ナンシー・エチメンディ(著) 徳間書店
今までに「時間が戻ればなぁ」と思ったことはありませんか?
失敗しちゃったからもう一度、楽しかったからもう一度。
取り返しのつかない失敗を過去に戻ってやり直すことができたら。
ある日ギブは森の中で不思議なおじいさんに出会います。そのおじいさんから小さなタイムマシンをもらいます。このタイムマシン、なんと失敗を取り消すことができるのだそうです。
その夜、ギブは友達と一緒に移動動物園に行きます。とっても楽しみにしていたのですが、妹のロキシーを連れていかなくてはならなくなりました。ロキシーを連れて移動動物園で楽しんでいるとき、ギブが目を離したすきにロキシーが自分から離れてしまい、そしてロキシーはギブの目の前で交通事故に遭ってしまうのです。
おじいさんにもらったタイムマシンを使えば・・・。マシンを使って過去に戻ります。事実は少しずつ変わっていくのに事故はまた起きてしまう。
どうなるのでしょう。
「ちいさな魔女リトラ」
広野多珂子(著) 福音館書店
「魔女」ってどんなイメージを持ちますか?
今回の魔女は小さな魔女です。
宮崎駿監督の「魔女の宅急便」をイメージしちゃいそうですね。
トーマとお母さんは小さな畑で野菜を作りながら暮らしています。
ある日、お母さんが病気になってしまいました。しかし、お医者さんに診てもらうお金がありません。
そこで、トーマは野菜を売りに行こうとしますが、畑にはメロンが1つしかありません。
「そういえば・・・」。トーマはお母さんの言葉を思い出すのです。
「とんがり山の森に薬作りのとても上手な魔女がいるの。魔女の好きなものはメ・ロ・ン」
さて、トーマは魔女に会いに行きますが・・・。
「落語絵本 たがや」
川端誠(著) クレヨンハウス
今回は「落語」です。
落語といえば、噺家さんの話を聞きながら楽しむスタイルが主流ですが、
今回は、それを絵本で楽しんでみましょう。
たが屋のしんさんは今日も仕事に精を出しています。そこに長屋の人がやってきて、
「今日は両国の川開き、花火も上がるから見に行こう。」と。
そこで、しんさんは身重の嫁さんを連れて両国橋の欄干へ。
どーーーんっと一発目の花火が・・・。
この本を手にすると、思わず噺家さんになった気分になって、
「たが屋のしんさん、今日も仕事に・・・」と声を出して話したくなりそうですね。
臨場感たっぷりに読んで楽しんでください。
「ものぐさトミー」
ペーン・デュボア(著) 岩波書店
日本の家屋といえば瓦屋根に土壁、という時代もあったのですが、
今やオール電化の家もどんどんと増えてきていますね。
この絵本は、そんなオール電化の家に住むトミーのお話です。
トミー・ナマケンボは電気仕掛けの家に住んでいます。朝、お日様が出て窓敷居が温まると、トミーのベッドは自動的に動き出します。ベッドが斜めになり、滑り落ちた先は風呂おけ。自動で洗われ、そのまま乾燥室へ。そして歯磨き、ヘアーセット、着替え。こんな風にすべて自動で何もかもができてしまうのです。
そんなある日の夜、大雨、大風、雷が鳴り響き、トミーの家に電気を送っていた電線が切れてしまったのです。さてさて、どうなる?!
「フェリックスとお金の秘密」
ニコラウス・ピーパー(著) 徳間書店
「お金持ちになりたい!」と思ったことはありませんか?
思うには思うのですが、では実行となると、なかなかどうすればいいかアイディアが浮かびません。
今回は絵本ではなく単行本なのですが、お薦めです。
「お金持ちになってやる」と決心した12歳の少年フェリックス。その事の発端は、夏の家族旅行の中止でした。お金がないから、倹約しなきゃいけないから・・・。
フェリックスは親友のペーターと一緒に芝刈りやパンの配達などを始めます。そこにクラスメートのジアンナも加わり、とうとう会社を設立したのです。知り合いで経済に詳しいシュミッツさんからもお金儲けのノウハウを教わり事業を拡大していきます。ところが、あるときシュミッツさんが仕入れた古いクラリネットを発端に事件に巻き込まれていきます。子供たちは大金を手にし、「投資」の世界にも手を広げていきます。
この本の筆者は経済記者でもありますので、お金のしくみや事業の立ち上げ、運営や投資なども開設されていて大人でも十分に楽しめる内容になっています。
さて、フェリックスの会社はどうなっていくのでしょう。
今回は「え~、どうなるの~」っていうのが多かったでしょ。
絵本の楽しさ、少し伝わったかなぁ。
Part4に続く。
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