絵本は子どもの世界をどんどんと広げてくれるお手伝いをしてくれます。
大人のあなた、少し世界を広げて見ませんか。
この部屋では、
今まで絵本に興味がなかった、
絵本は小さな子のものだから手に取りにくかった、
そんなあなたに読んでほしい絵本を5冊ずつ紹介します。
じっくり、ゆっくり、絵を楽しみながら、
ひとつひとつの言葉からイメージを膨らませて、
大きな大きな世界を創ってください。
ここでは本のイメージは掲載しません。
私が感じるままの内容をお伝えしますので、
「読んでみたい!」と思われた方は手に取ってみてください。
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あなたに読んでほしい絵本 5冊 Part2
第2回目のターゲットは
人生について考えてみたい方、そして「すごい!」と感動してみたい方
第2回目は、次の5冊を紹介します。
今回からは、少し内容を踏まえて紹介します。
「あたまにつまった石ころが」
キャロル・オーティス・ハースト(著) 光村教育図書
「あたまにつまった石ころ」というタイトルから、頭の中は「石」のことでいっぱいなのかなぁ
などの想像をしながら。
お話はこんな風に始まります。
小さいころから石を集めていた父。
「大きくなったら何になりたい?」と聞かれても、
「何か石と関係あることなら・・・」
と言っていたほど。
大人になってガソリンスタンドを始めた父。
その頃、フォード社が出したT型フォード(車)が大人気となり、
父もそのT型フォードを手に入れたのですが、
そこから父の運命が大きく変わっていきます。
父はどのようになっていくと想像しますか?
昭和の時代は終身雇用の時代でしたので、就職するなら大企業、有名企業・・・、という風潮が根強く、そのために成績上位の大学に入らなければいけないという思いが強い時代でしたが、
令和の時代は自分の興味のあることをどんどんとやっていける社会に変わってきています。
この絵本は、何か今に通ずるものがあります。
「三国志絵本 十万本の矢」
唐亜明(著) 岩波書店
今からおよそ1800年前の三国時代の天才軍師と言えば、「諸葛孔明」。
今回の絵本は、その諸葛孔明の何ともあっぱれな軍師ぶりが見られます。
お話は次のように始まります。
今からおよそ1800年前の三国時代は、魏、呉、蜀という三つの国が天下を争っていました。
明哲な蜀の軍師孔明は、蜀と呉が手を組み魏を倒そうと策略し、自ら呉の国王に会い、この話を持っていきます。が、以前より孔明を妬んでいる呉の軍師周瑜はこの機会を利用して孔明を殺そうと一計を講じるのです。周瑜、孔明に「戦うには矢が足りない。10日以内に十万本の矢を作ってくれ」と無理難題を吹っ掛けるのです。そんな無理難題にも関わらず孔明は「3日以内に作ろう」と言うのです。
さて、孔明は3日以内にどのようにして十万本もの矢を作るのでしょう。
あっぱれ、お見事!
続きは、本の中で・・・。
「ルピナスさん」
バーバラ・クーニー(著) ほるぷ出版
「ルピナス」って聞いたことがありますか?
この絵本の表紙には丘の上に立つ女の子が描かれています。
海辺の町にアリスという名前の女の子がおじいさんと住んでいます。世界中を船でまわっていたおじいさんは、夜になるとアリスに世界中のお話をしてくれます。お話をしながらおじいさんはアリスにこう言うのです。
「世の中をもっと美しくするために、何かしてもらいたいのだよ。」と。
大きくなったアリスはおじいさんとの約束を果たすために一生懸命に頑張るのですが、怪我をしてしまい今までのように動けなくなってしまうのです。そんな状態でもおじいさんとの約束をどうすれば果たすことができるかを考えているのです。
おじいさんとの約束は・・・。
人生にはいろいろなことが起こります。この絵本は読んだ人に「生きる」ということに対してメッセージを送ってくれている、そんな気がします。
「あんな雪 こんな氷」
高橋喜平(著) 講談社
都会で暮らす人にとって雪は単に白くて冷たくて、あたり一面をどさっと覆っているものとしか見ていないかもしれません。
しかし、そんな雪にも表情があるようです。
この本では、豪雪地帯が見せてくれるさまざまな雪や氷の表情を写真を用いてわかりやすく説明してくれています。その中には雪ならではの言葉があります。
「冠雪」「雪えくぼ」「雪まくり」「空氷」「氷紋」「根びらき」・・・。
一枚一枚の写真を見ながら、じっくりと雪を観察してみませんか。
「いろいろへんないろのはじまり」
アーノルド・ローベル(著) 冨山房
普段の生活の中で「色」については意識していますが、
「これはどうして赤に見えるのだろう?」というように見え方に意識を向けることは少ないかもしれません。
この絵本は、世の中のそんな「いろ」のお話。
ずっとむかし色がなかった時、その時は『灰色の時』でした。
ある日、魔法使いがいろいろ混ぜて不思議なものを作りました。魔法使いはこれを『あおいろ』と名付けて、身の回りのものに『あおいろ』を塗り始め、世の中は『あおいろの時』になりました。
しかし、しばらくすると町中から笑いがなくなり、悲しい気持ちになってしまいます。そこで、魔法使いは次に『きいろ』を作りました。これも、しばらくすると・・・。
さて、世の中はどうなっていくのでしょう。
いかがでしたか?
頭の中がぐるぐるした・・・
Part3へ続く
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